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第十八話:卒論・修論・内留報告の中間発表

週末は高知へ放送教育四国大会。コンテンツや番組活用についてのたくさんの方向性を示してくれたのではないかと思う。特に野村さんの授業は総合でありながら、また動画制作でありながら、うしろにきっちりと国語のとりくみがみえた。今後の情報教育の実践研究に対して示唆にとむ授業だったと思う。

前日は最終便で高知に入り、さっそく餃子の屋台へ。「まっちゃん」がいっぱいでもう1つのお気に入りの「安兵衛」へ。うまいっ!!

岡校長はじめ、土佐の市原さん、次の日授業の野村さんもかけつけてくれた。そして金沢から参加のちのちゃんと高知の大学にかよっている妹のまいちゃんも合流。楽しいひととき(写真提供:ちのちゃん)。



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さて、11/1に行われた卒論・修論・内留報告の中間発表。



田口「デジタルコンテンツの効果的活用法の検証」

だいぶすっきりしてきたが、目的のケタをもっと落とすことが大事。

野畑「学校教育における携帯電話の活用考察」

抽出した実践校(白江級)でのデータどりは順調。しかし実践校に着目する意図は何か?まだ明確になっていない。

山根「小学校英語教育に関する一考察」

ニーズの高いテーマ。しかし野畑同様、なぜ、この研究に実践校(清水級)だけをとりあげるのか?明確にする必要あり。

飯田さん「身近な自然から考える環境学習のための教材開発」

大変意義のある取り組み。あとは中心を明確にすること。中心が「学習支援のためのコンテンツの作成」だとすると、そのプランや意図が作成にどう関連したのか、今後、どういう評価項目を作成するのかを明らかにすることが重要。

長井さん「学びを深める総合的な学習の時間」

来年の実践への熱意が感じられる。「地域貢献型学習」は従来の総合の取り口とどうちがうのか?ここが目的にも考察・結論にもからんでくる。

西さん「進路意識を育む授業についての考察」

こういう取り組みは中学校で特に重要である。問題意識がクリアであることが評価できる。しかし、研究の落とし所としてどこにあるのか?教師のものさしがまだわからない。

小林「教師の信念に基づく授業ストラテジーの関係性の解明」

論文としては完成度がかなり高い。しかし、コーディネーション方策のマトリックスができたプロセスをもっと説明する必要がある。

竹内「情報活用能力を埋め込んだ国語科授業における教師の手だてと配慮に関する分析」

今後教師にとっても考えなければならない大事なテーマ。論文としては、分析の結果(特に大事にしていた手だてや配慮)は国語科の中のねらい、指導書の記述とウェイトとしてどうちがうのか、まだ不明確だ。



最後に全体として、

○まだ説明不足であること

 →目的と考察、目的→考察を再検討せよ

 →のりしろ(ストーリー)を明確に

  パーツはそろっているんだけど、それを活かしていない

  積み上げが不十分

○そろそろいつも論文の完成を考えよ

 →中間発表が終わってそのままほっておく時期ではない

ことを全員への課題として話す。



ここにきて、ちょっと差がせばまりつつある。地道にがんばる者は強いんだよ。




コメント (3)

こばやし:

気がつけばはや11月・・もう書かなくては・・・。中間発表があるからこそ、頑張る!ってそんな気持ちじゃダメなんですよね。きっと。ただ、卒論のころとは違うことは、常に頭の中にあるということ。そしてほんとにやりたいことをやっているんだという実感がつねに伴っていること。
 あとは、文章に・・でもこれが大変だったり・・。苦痛だったり。。。頑張ります!!

中川妹@広島:

「たっすいが」が気になりながら。。。
総合と国語、情報活用能力と国語・・・「国語」がポイントですね。夕べ、中学生の娘が、「数学で証明問題ができないのは、国語ができないからだ!何となくわかるんだけど文章にならないよ~。」とぼやいていました。
本当に思いを人に伝えるのは難しい。話すのも、そして書くのはもっと。(ああ、これから協議会記録を書かなくては・・・)

mikky@4年:

のばたです。卒論って、思っていたより大変ですね。。。
小林さんが書いていたように、これまでは中間発表があるから、って取り組んでいたのが事実。じゃあ、次はって無いんですよね。あとはゴールのみ。どうやってゴールまでの道のりを進むのか…後から振り返って後悔のない道がいいです。道中、心惑わす寄り道もあるでしょうが(゜ー゜;A

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2004年11月07日 01:41に投稿されたエントリーのページです。

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