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2005年01月 アーカイブ

2005年01月03日

第二十五話:新年に向けて

この年末年始にネット世界から切り離された1週間を某国でゆっくり過ごした(写真参照。どこだかわかります?)。

年末年始に私がつかまらなくて気をもんだ方が各方面にいらっしゃったことはメールでよくわかったし、大変申し訳なく思う。1週間たまったメールの処理を行っているが、丸1日やってもまだ終わらない。

ただ、いろいろと迷惑をかけるが、ずっと走り続けるのはやめようと思っている。たまに視界から消えることがあるがご容赦を。



さて、新年があけた。

今年は私にとって大事な年になると思う。これまで広げてきたものを少し紡ぐ時期にきている。今後の自分の大きな絵は描けてきているのだが、これまで数年間、その絵の部分部分をちょっとずつ描きながら広げてきた。これからもそれは続けるが、ペースと量を落とし、それらをつなぐフェーズに入っていく。今年はその元年というところだろう。



読者のみなさんにとって今年はどんな年なんだろう?




2005年01月09日

第二十六話:わかったつもりにさせていないか

新年早々、ベネッセとの調査研究構想やNHK新番組のラインナップ構想会議、雑誌特集記事執筆、小学校国語指導書校正作業、新プロジェクトメンバー推薦、D-pro春の公開研究会申し込み準備、中川塾課題コメント準備、学内会議など、すでにトップギアに入り始めている。

そうえいば年末から来年度の依頼・打診が多く舞い込み、すでに8月と11月の予定はかなり埋まってきた。IMETSはICTテーマの私の相棒(実践発表者)を決めなくてはならない。

今年も充実した1年になりそうだ。



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「バカの壁」は一度は読んだことがあるだろう。あまりにも有名な最近のベストセラー書籍だ。あのバカの壁の冒頭に養老氏がある夫婦の妊娠から出産までのドキュメンタリー番組を授業で見せたということが書かれている。学生の反応は男子学生と女子学生で見事に分かれた、というのだ。要するに男子は出産に対して実感を持ちたくない。だから男子は細部に目をつぶって「そんなの全部知っているよ(以前、保健で習った)」と言い、女子はディテールまで見て「新しい発見をした」と言ったらしい。日ごろ私たちが「知っている」ということの実態は実はそんな程度なのだと断じている。

確かにそうだよなぁと思う反面、これって自分がやっている仕事にもおおいにあてはまるな、と思い始めた。



これまで私はさまざまなデジタルコンテンツ作成や普及の仕事に関わってきている。特に、国関係の仕事は規模も大きく、またばく大な費用をかけ、量的にも教科や校種・学年をカバーするように作成している。作成時には、第一線で活躍している教師や企業もかかわり、それぞれ充実したコンテンツを提供している。どのようなコンテンツが必要なのか、どういうインタフェースなら使いやすいのか、論議を重ねて公開される。

しかし、コンテンツが充実してくればくるほど、子どもたちを上記の男子学生のような状況にさせる危険性があるのではないか、と思うようになった。子どもたちが実感をもちたいと思う前に「わかったつもりにさせていないか」のではないだろうか、と。



もちろん、やみくもにデジタルコンテンツを使うのはナンセンスだ。デジタルコンテンツにかかわらず、教師の意図が明確である上でそれに適した教材や教具を授業に登場させるのは当然のことであり、それが授業の質を問うことにもなるわけだ。

デジタルコンテンツを活用するする場合にもその意図があるはずだ。それは以下の4つに集約されるだろう。

1)知識・理解の補完・定着

 ・なかなか体験できないことを疑似体験する

 ・くりかえし練習する

2)イメージや意欲の拡充

 ・見ることで想像力を刺激する

 ・実際の体験の意欲化を促す

3)学び方の補完

 ・うまくいくポイントをつかみやすい

 ・実験の手順がわかる

4)課題や疑問への発展

 ・見ることでさまざまな疑問がわいてくる

 ・学習課題に収束するようなきっかけになる

この4つのどれにもあまりヒットしないのであれば、それは使わない方が絶対に良い、ということになる。



ただし、仮にヒットしたとしても、知識の表面的な補完のみに終わらないようにすることが大切だ。授業場面1つとっても、「これが今日の授業の答えです」と言わんばかりに水戸黄門の印籠みたいにしたり、45分の授業中ずっとデジタルコンテンツを使い続けたりしていると、いつのまにか子どもたちは「わかったつもり」になっていくだろう。

うまく活用していく鍵は「デジタルとアナログの融合」にあると思う。実際のインタビューや実験などにうまく展開できるような、「わかる」「できる」にうまく効くようなデジタルとアナログの行きつ戻りつがどのように授業デザインできるかがポイントだ。最初の例ではないが、いかに普段の授業で子どもたちに実感をもたせられるか、問題意識や追究意欲を高められるか、ありきだ。

いつも子どもたちが「わかったつもりになっていないか」疑ってかかることが重要ではないだろうか。

2005年01月18日

第二十七話:D-project春の公開研究会申し込み始まる!

私が会長をしているD-projectが恒例の春の公開研究会を行う。

一年で終了しようとしていたこのD-proが毎年新しい試みに挑戦しながら丸三年になった。

今回は特に「子どもの学びとデジタル表現」に焦点化して展開していきたい。

ぜひ参加して「D-projectな1日」を過ごしてみてほしい。4月からの授業のヒントが必ずみつかりるはずだ。

申し込みは、こちら



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■日時 2005年3月20日(日)  9:30〜18:00 (懇親会18:30〜20:30)

■場所 全共連ビル

東京都千代田区平河町2-7-9 Tel:0120-888-694

地下鉄有楽町線・半蔵門線・南北線 永田町駅下車Y4出口より徒歩2分

地下鉄銀座線・丸の内線 赤坂見附駅下車 D出口より徒歩7分

■対象 教員をはじめとする教育関係者

■参加費    3,000円 (税込)

 ※当日会場でお支払いいただきますのでご用意下さい。 ( 懇親会費は別途)



◆ 第1部 ◆

9:30-10:00

1-1 基調講演 「D-projectのめざすもの」 本館4F 大会議室

デジタルをキーワードにした授業実践は今後どのように進むのか、D-projectはそれに対し、何を提供していくのか、トップ2人が対談します。

中川 一史(D-project会長/金沢大学教育学部附属教育実践総合センター)

北川 久一郎(D-project事務局長/アドビ システムズ 株式会社)



10:00-10:40

1-2 パネルディスカッション 本館4F 大会議室

D-project活動を通した授業での展開と子どもの学びについてプロジェクトリーダーが熱く語ります。

<司 会>

豊田 充崇(D-project副会長/和歌山県 和歌山大学教育学部附属教育実践総合センター)

<パネリスト>

プロジェクトリーダー



10:40-12:00

1-3-a プロジェクト発表会 本館4F 大会議室

今年度のD-projectの活動と意味について、プロジェクト毎に分かれて報告します。興味のあるプロジェクトの発表にご参加ください。きっと今後のデジタル活用の参考になります。

・「デジタル表現コンテスト」プロジェクト

・「ユネスコリーフレット制作」プロジェクト

・「気軽にデジタル実践」プロジェクト

・「マニュアル実践活用」プロジェクト

・「連画:絵のリレー」プロジェクト

・「ユニバーサルデザイン」プロジェクト

・「子どもの広場」プロジェクト

・「GLOBAL SCHOOL」プロジェクト



10:40-12:30

1-3-b[中・高校生版]動画ワークショップ 定員36名

本館地下1F 会議室

メイン講師:田邊 則彦(神奈川県 慶應義塾湘南藤沢中・高等部)

※事前お申込が必要です。定員になり次第締切とさせていただきますので、予めご了承ください



◆ 第2部 ◆

12:00-14:50

2-a 情報交換会 本館4F 大会議室

プロジェクト発表会の資料を自由にお取りいただきながら、実践者と情報交換できる場をつくりました。「聞き逃した」「もう一度聞きたい」各セッションの情報を手に入れてください。もちろん日ごろの実践の資料を自分で持ち込んでもOKです。



13:00-14:50

2-b[小学生版]動画ワークショップ 定員36名

本館地下1F 会議室

メイン講師:飯田 淳一(金沢大学 内留)

※事前お申込が必要です。定員になり次第締切とさせていただきますので、予めご了承ください



13:00-14:50

2-c 子どもプレゼン ユニバーサルデザインプロジェクト コンテスト

本館地下1F会議室

ユニバーサルデザインに関する学習活動の総決算として、プロジェクト参加校の代表の子どもたちが「私の製品提案」をします。

コーディネーター:

白江 勉(プロジェクトリーダー/富山県 砺波市立砺波東部小学校)

山下 雅美(プロジェクトサブリーダー/石川県 内灘町立大根布小学校)

江戸 理 (コクヨS&T株式会社)

生形 瑞絵(コクヨS&T株式会社)



◆ 第3部 ◆

15:00-17:00

3-1 実践ポスターセッション 本館4F 大会議室

実践の発表が繰り広げられます。D-projectらしく、すべてポスターセッション形式ですので、直接、質問をしたり、体験したりすることができます。また、今回は投票もあります。

<司 会>

豊田充崇(D-project副会長/和歌山県 和歌山大学教育学部附属教育実践総合センター)

山中 昭岳(D-project副会長/和歌山県 熊野川町立熊野川小学校)



17:15-18:00

3-2 まとめ 本館4F 大会議室

《実践ポスターセッション 投票結果発表》

<ポスターコメンテーター>

水谷 浩三(D-project副会長/三重県 暁学園暁小学校)

山本 直樹(D-project副会長/京都府 京都市立新林小学校)

前田 康裕(D-project副会長/熊本県 熊本大学教育学部附属小学校)

《まとめにかえて》

中川 一史 (D-project会長/金沢大学教育学部附属教育実践総合センター)

北川 久一郎(D-project事務局長/アドビ システムズ 株式会社)



18:30-20:30

懇親会

会費制 5,000円(税込) ※会場でお支払いいただきますのでご用意ください。

大プレゼント大会あります!とにかくここまで参加したら顔を出してみましょう。貴重な情報や仲間を得るには、この懇親会で!



※上記内容は、変更になる場合があります。最新の情報は、随時こちらのページにてお知らせいたします。

■お問い合せ D-project事務局

TEL:(03)3222-8943

FAX:(03)3222-8893

E-mail:d-project@event-info.com

2005年01月28日

第二十八話:2005年の教室を考える会ファイナル支部大会がスタートする

D-project春の公開研究会の申し込みがはじまって1週間たった。すでに約80名の申し込み。定員36名のワークショップはすでにまもなく定員に達する。お早めに!



2005年の教室を考える会は、堀田さんとのツイントップで年に1,2回の全国大会を核に、支部もたくさんたちあがり、この数年間活動してきた。

しかし、2005年になり、研究会のスタイルも定着し、また各地域での研究会もたちあがり、その役目をほぼ完了した。

今後、4つの支部がファイナルを行い、幕を閉じることになる。明日の中部大会を皮切りに行われる。興味のある方は今からでも参加できる会もあるかと思う。問い合わせをしてみてほしい。しかし、多くの地域でヒューマンネットワークを構築し、実践をともに追究していく本当のスタートはこれからだ。



◇各支部の大会

「2005年の教室を考える会」in中部 1月29日(土)、30日(日)

「2005年の教室を考える会」in関東 2月5日(土)

「2005年の教室を考える会」in九州 2月19日(土)、20日(日)

「2005年の教室を考える会」inみちのく 2月26日(土)、27日(日)



2005年の教室を考える会全国本部の大笹さん、狩野さんのインタビュー記事はこちら




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