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2007年07月 アーカイブ

2007年07月01日

教育メディア学会とD-projectのコラボレーション(7/21)

 以下のように、日本教育メディア学会とD-projectのコラボレーションが実現した。ぜひ参加してみては?
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日本教育メディア学会会員のみなさま
 2007年度第1回研究会のお知らせと発表の募集をいたします。ふるってご参加ください。
■研究会テーマ 「映像制作活動とメディア・リテラシー教育をどう考えるか」
今回の研究会は、日本教育メディア学会とD-projectの共同開催とします。これまで、日本教育メディア学会では研究の一領域としてメディア制作の教育研究に取り組んできました。また、D-project(デジタル表現研究会、会長:中川一史)では、現場教師を中心とした構成員でメディアでの表現活動による授業のデザインの研究を行ってきました。この2つのコミュニティは異なる道を歩んできたわけですが、それぞれが蓄積してきたメディア教育に関わる知見を相互に交流することで、それぞれの視野を拡げるとともに新しい研究の可能性を拓くことができるのではないかと考えられます。そこで、研究会の共同開催を企画しました。
■ 日時 2007年7月21日(土曜日)
■ 会場 関西大学総合情報学部(高槻キャンパス) *千里山キャンパスではありません。
(JR京都線高槻駅より市営バス約25分)
キャンパスマップ・交通アクセス
■ 主催 日本教育メディア学会、D-Project
■ 参加費 資料代1,000円
■ 当日のスケジュール
10:00−12:00
一般研究発表4件(30分×4)
1件あたり、発表15分、質疑応答10分、準備等5分
13:00−15:15
アップとルーズで伝えるスライドショー制作ワークショップ
(講師:前田康裕@熊本市立飽田東小学校)
15:30−17:00
シンポジウム「映像制作活動とメディア・リテラシー教育をどう考えるか」
■ 懇親会のお知らせ
研究会終了後、簡単な懇親会を予定しております。参加費約5,000円の予定です。
■ 参加申し込み
研究会へのご参加、発表のお申し込みにつきましては、日本教育メディア学会 HPよりお願い申し上げます。
■ 宛先:
〒569−〒569-1095 大阪府高槻市霊仙寺町2-1-1
関西大学総合情報学部 久保田・黒上研究室
担当 久保田賢一
TEL / FAX:072-690-2419
Mail:kubota@res.kutc.kansai-u.ac.jp
Web、申込受付担当
関西大学大学院総合情報学研究科
笹尾真剛
shingo17sasao@gmail.com

2007年07月03日

宮崎市立住吉小学校校内研、北村級訪問(5/1)

 ICT活用実践研究中川塾2期生の北村さんの授業を参観した。別の要件でちょうど宮崎に行くことになり、北村さんが授業提供を申し出てくれたので、参観することになった。さらに、学校も当初の予定を変更して、校内研究会ということになった。
 6年生国語の授業で「伝え合おう、私の意見」という単元で、情報活用の実践力をねらった授業(北村さんの学校が昨年、今年と情報教育の研究校)。
 学習内容は、
・選んだ新聞記事をもとにスピーチメモを作成する
・そのために、スピーチメモの作り方について、おさえるべき点に気づかせる(5W1H、事実と意見の区別など)
 ことに重点が置かれていた。
 授業後の整理会は、前半を北村さんと私の対談形式で行い、その中で、
・本時のねらい、内容盛りだくさんであったこと
・比較をもっと明確にもりこむべきだったこと
を指摘した。しかし同時に、
・ICT機器をいっさい使わずに、アナログのよさを最大限生かした授業づくりを試みたこと
・メモをとるということが情報活用の実践力の中で、それぞれの学年、教科等でどのように具体的に位置づけることができるのかを校内研参加のすべての教員になげかけることになったこと
について、特筆すべき授業であったともコメントした。
 準備の日数がない中で、また、異動した早々に校内研にしたこと、北村さんの意気込みをしっかり感じることができた。授業で明確な課題が出てくることは次につながる。けっして小さくまとまらず、今回のようにいつまでもイキの良い授業をしていってほしいと思っている。本人は秋にまたリベンジしたいとのこと。こういう姿勢も彼の授業力をさらにあげていく原動力だと思う。
 北村さんの学校は今年宮崎市の情報教育公開研究の指定校にもなっている。当日も私は関わる予定。
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2007年07月16日

これならできる!普段着のICT活用セミナー(7/26)

以下の要領で、初心者用のICT活用セミナーを行う。
今回のテーマは、「じゃぶじゃぶ使おう デジカメ活用術」だ。デジカメの活用について、各社のデジカメ紹介あり、活用実践発表あり、ワークショップありの半日だ。あなたも参加してみては?使い慣れている人にも、あらためてデジカメの奥の深さに気づかされるはず。

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IT活用セミナー2007夏
「これならできる!普段着のICT活用」
〜じゃぶじゃぶ使おう デジカメ活用術〜
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「デジカメって授業で使えるの?」
「子どもたちにデジカメを持たせるのは不安じゃない?」
「学校向きのデジカメはどんなのがいいの?」
 こう思われたことはありませんか?また、このように校内で言われたことはありませんか?
 本セミナーでは、普段着のICT活用のヒントがいっぱいもらえます。第2回のセミナーはデジタルカメラを軸に、ITを活用した授業提案をはじめ参加型のワークショップ、日ごろの悩みを解決するよろず相談コーナー等を行います。
 内容充実の半日ですのでぜひ、勢いでお越し下さい!
申し込みはこちら

【会場】
株式会社内田洋行 東京ショールーム地下一階
東京都中央区新川2丁目4番7号
東京メトロ 日比谷線「八丁堀駅」下車、「A4」出口より徒歩4分
東京駅八重洲南口よりのりば(1)東16系統にて10分(内田洋行本社前とアナウンス有り)で下車
【日時】
2007年7月26日(木)
13:00~17:00(12時開場)
【定員】 100名 (初心者の方対象)
【参加費】 無料
【主催】
普段着のICT活用実行委員会
【共催】
株式会社内田洋行 教育システム事業部

内容(予定)
13:00 開会
●デジタルカメラのいろいろ
 各種デジタルカメラのご紹介
●デジカメを使った授業って?
 授業でのデジタルカメラ活用のご提案           
●デジカメを使った授業を考える
 ワークショップ&よろず相談
●ミニ講演
17:00 閉会

2007年07月19日

教育ソリューションフェア2007/ICT活用セミナー(7/27)

 26日のセミナー(※この下の記事参照)に続いて、7月27日(金)に、日本教育新聞が主催する「教育ソリューションフェア2007/ICT活用セミナー」がある。
セットでいかがだろうか?、、、と思っていたら、こちらはすでにキャンセル待ちのようだ。それでもという方は、ぜひ!
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 今日、学校教育は子どもたちを取り巻く環境の変化に対応するために、
新たなフィールドを創造することが求められています。
 教職員向け夏季特別研修「教育ソリューションフェア」は、学校教育が抱
える課題を解決する方法を、学校・地域・企業の皆様と共に考える機会として実施いたします。
 最新のIT教育実践を交えて展開しますので、夏休み後の実践にも行かせるヒントも満載です。

【日時】2007年7月26日(木)〜27日(木)13:00〜16:45
【会場】秋葉原UDXビル(東京都千代田区外神田4-14-1)
【主催】日本教育新聞社
【後援】文部科学省、全国都道府県教育委員会連合会ほか
【受講料】無料

【7月27日(金)プログラム】
セミナーナビゲーター 中川一史氏 メディア教育開発センター教授

[13:00-13:45]
タイトル 写真とビデオで魅せる授業づくり
発表者 前田康裕教諭(熊本市立飽田東小学校)
企業提案 アドビシステムズ
◆先生にとってデジタルカメラは最も身近なツール。自らが校務や授業写真を生かし、子どもたちにも生かす術を紹介します。

[14:00-14:45]
タイトル 電子情報ボードを生かした授業づくり
まとめ・発表者 西田光明教諭(柏市立土南部小学校)ほか
◆きれいに大きく提示し「わかる授業」を実現。プラズマ電子情報ボードの活用方法を交えながらICT活用授業の一例を紹介します。

[15:00-15:45]
タイトル 混合型授業のためのICT機器活用
発表者 松田知子教諭(相模原市立橋本小学校)
企業提案 ウィルコム
◆学校でのICT機器活用の幅を広げる、PHSを活用した事例を紹介します。

[16:00-16:45]
総括パネルディスカッション ICTを日常化する工夫と手だて
コーディネーター 中川一史氏 メディア教育開発センター教授
パネリスト 前田康裕教諭(熊本市立飽田東小学校)ほか
◆中川一史教授にコーディネートで、各時間の実践報告をもとにITの日常的
な活用のヒントを洗い出します。

詳細・お申し込みはこちら
日本教育新聞社 教育ソリューションフェア事務局(東京都港区虎ノ門1-2-8)
電話03-5510-7800

2007年07月24日

ドイツーカナダ訪問記1〜アップグレード〜(6/21)

 今回は6/21−7/2の長丁場の海外出張だった。前半はドイツ(フランクフルト、ミュンヘン)で黒上先生@関西大学と合流。ICTを活用した授業参観のための学校訪問など。後半は、カナダ(バンクーバー)でED-Media2007という国際学会での発表と参加。金沢の調査研究チームと合流する。渡航が3国にわたるため、通常のチケットの購入ではとんでもなく高くなることが判明。ANAの世界一周チケット(スターアライアンス提携の航空会社の飛行機に何度でも乗ることができる。変更も可。ただし、現地滞在日数が10日以上など、いくつかの条件がつく)を使うことに。おかげで、ANAプラチナ会員のアップグレードポイントを利用することができ、ビジネスクラスにアップグレード。座席は広いし、ワインは銘柄指定できるし、食事が一品ずつ出てくるなど、快適ではあるが、追加料金を払って(これが数万ではすまない)までアップグレードする気はないなぁ。
 それにしてもどうしてビジネスクラスはあぁも高いのだろうか?適正価格とはおよそほど遠く、VIP(何がVIPかわからんが)と企業のエライ人専用の席になっている感がある。そういえば国内線も同様のことが言える。私はANA派だが、ANAのスーパーシートは適正価格とは言えないような気がする。座席が確かに広くなり弁当かお菓子が出るものの、4500円のプラスだ。それに比べると、JALの「クラスJ」はプラス1000円で座席が広くなる。これは、妥当なところだ。一般の人の手が出るという点では、うまい商売をしていると思う。国内線も国際線も私のような普通の人間がちょっと贅沢をしたいときにそれが実現できる価格であってほしいと思うけどなぁ。。
 ちなみに、ビジネスクラスだろうがエコノミーだろうが、私はこの海外便での移動が大好きだ。10時間前後の長時間のフライトは誰に聞いてもいやだという。でも、次から次へと仕事がやってくることはない(そのために、出発前1週間は大変だったが)し、日頃縁のない機内映画やDVDを見ることができる。今回は「デジャブ(デンゼル・ワシントン他)」と「ア・グッド・イヤー(ラッセル・クロウ他)」を鑑賞。たまにはいいよね。
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2007年07月28日

ドイツーカナダ訪問記2〜ドイツの学校訪問:リード中等教育学校(6/23)

ドイツに短期在外研修に来ている黒上先生@関西大学がコーディネートしてくれて訪問が実現した。

ドイツの学校は、4年間の小学校を卒業すると、おおまかに3つの選択肢がある。1つがいわゆる進学校であるギムナジウムだ。2つ目が日本でいうと、工業高校、商業高校などにあたる職業訓練を主にしたハープトシューレ。3つ目がその中間コースのレアルシューレ。レアルシュー レの11年生以上は、デュアルシステムになるそうだ。ただ、今回訪問したのはそのどれにもあたらないゲサムトシューレといわれるいわゆる総合校だ。なかなか小学校5年生時に進路を決めきれない生徒(や保護者)もいて、途中からコース変更ができるしくみになっている。ただ、他の2つからギムナジウムへの変更は難しいらしい。生徒数1200人、教員数は80人の学校で、5年生から13年生までが通っている。

黒上先生よると、ドイツの指導要領では、Arbeitslehre(職業)という科目の中に「コンピュータを用いた職業選択(情報検索)」、ドイツ語(いわゆる国語)の中に、「人間,コンピュータ,科学技術」「電子メールのやりとり」「新しいコミュニケーションメディア」「情報検索,コミュニケーションの道具としてのコンピュータ・インターネット」という項目があるそうだ(残念ながら見ることはできなかったが)。
その他の教科の指導要領にもコンピュータという語は英語,数学の中に「指導法」の位置づけで出るという。
ギムナジウムコースに進むと,科目としての「情報とコミュニケーション」(5〜6年)、「情報処理」(11〜13年)がある。もっともこれは、少なくともリード中等教育学校では「ラテン語」「第2外国語(英語以外の外国語)」 「コンピュータ科目」の選択科目になっている。
この学校では、コンピュータサイエンスという科目の授業が各学年で行われている。下の学年では、いわゆるメディアリテラシーのようなことも含んでいる。学年があがるにつれて、プログラミングやネットワークのかなり高度なことまで学習する。高校の内容はどちらかというと日本だと大学の「情報処理演習」というような授業で扱っている内容とレベルのように感じた。
また、5年−10年では、授業内容の習得のためにコンピュータを活用することもあるそうだ。日本同様、若い教員はコンピュータをよく使うという話だった。
コンピュータルームは、3つあり、12台ずつのコンピュータが設置されている。9年〜12年のクラスで主に使用。コンピュータサイエンスは、週に2時間あるようだ。ちょうど日本でいうと、「教科情報」か。

参観した授業は、ギムナジウムコースの10年生17人のコンピュータサイエンスの授業。情報の歴史について各グループで調べてきた内容についてプレゼンをし、ディスカッションを行うというもの。グループは2〜3人にで構成され全部で9グループあった。内容は、電話の歴史やコンピュータの歴史など。プレゼンは原稿を見ながらの子、ギャラリーを見ながらの子など、さまざま。ただ、プレゼンの途中で教師が頻繁に口を(たくさん)はさむのは、日本ではあまり見ないよなぁ。とは言うものの、プレゼン後のディスカッションは、生徒が実に積極的で、発言に切れ目が無いほどだった。(ちなみに、廊下や広場で会った子どもたちは次から次へと声をかけてくる。その積極性にはびっくりした。良い意味で実に子どもらしい。)
プレゼン後、すぐに教師からすべての生徒への評価がくだされる。どうやら毎回、授業終了時に評価があるようだ。驚いたのは、この授業をやっていたのは、実は、この学校の専任教師ではない、ということだ。企業出身で,1年単位で契約を更新している非常勤という扱いらしい。 物理と情報を教えている。

情報というキーワードで一環してカリキュラムが組まれている点は、今後日本で参考にすべきところが多かった。メディアに関する扱いは系統的に埋め込む教科が存在しない日本ではこのへんが課題だ。もっとも、私は前からこれを国語に積極的に取り入れるべきだと主張しているが。

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2007年07月29日

ED-Media2007バンクーバーでの発表無事終了(6/27)

今回は、村井さん@金沢星稜大学、河岸さん@金沢大学D2&金沢伏見高等学校、小林@前・三谷小学校&中川研究室、まっつん@金沢大学と私が編成している研究調査チーム金沢の連名発表。SNSの教育利用の可能性の発表。特に、ファーストオーサーの村井さんががんばった。
A Basic Study about the Education use of Social Networking Site
Masuo Murai ,Hitoshi Nakagawa ,Miho Kawagishi ,Yuki Kobayashi ,Seiji Matsuno
ED-MEDIA2007 World Conference on Educational Multimedia,Hypermedia & Telcommunications,Kanada
ポスターだったため、全員攻撃での発表。村井さん(妻)を含め、チームワークよくできたことがとても良かった。
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