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2009年03月 アーカイブ

2009年03月02日

「電子黒板が創る学びの未来」が発刊!(3/2)

これまでの「新世代黒板環境プロジェクト」の成果の1つとして、1冊の著書にまとめた「電子黒板が創る学びの未来ー新学習指導要領 習得・活用・探究型学習に役立つ事例50−」が発刊された。と言っても、まだ出たてのほやほやだ。
2008年度は、思考の共有プラットフォームとしての研究に焦点化しはじめたが、これまでの成果ということで、習得(22事例)・活用(16事例)・探究(12件)型学習の活用シーンを中心にまとめている。電子黒板を使い倒している全国の実践者による電子黒板についての大討論会も必見だ。各ページにアイコンもついていて、さっと必要なページが出せるような工夫もしてある。
電子黒板が学校に導入されていない学校の教師にも、授業研究の観点で読んでいただきたいし、今後デジタルテレビの導入が検討されている市町村が少なくない昨今、ぜひとも担当者にはご一読いただきたい。
発刊に際しては、執筆に携わった20名の実践者をはじめ、編者の中橋君、寺嶋君、太田さん、西田さん、そしてぎょうせいの斎藤さん、今井さんに心から感謝したい。
申し込みはこちらから。ぎょうせいのトップページに紹介されている。

以下に目次をのせた。
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目次
 はじめに
 1 「習得型」学習活用編
  ・事例(22件)
  ・解説:習得型学習と電子黒板活用
 2 「活用型」学習活用編
  ・事例(16件)
  ・解説:活用型学習と電子黒板活用
 3 「探究型」学習活用編
  ・事例(12件)
  ・解説:探究型学習と電子黒板活用
 4 大討論会―電子黒板が教室にやってきた―
  4-1 電子黒板、いつも教室にあるとどんな良いことがある?
  4-2 電子黒板の活用で、子どもたちの学力向上にどんな影響を及ぼしたか?
  4-3 電子黒板、私はこうやって黒板と使い分けています。
  4-4 電子黒板、この機能は超便利!
  4-5 電子黒板、近い将来こうなってほしい
  ・「大討論会」総括

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2009年03月08日

デジタルテレビ活用実践と成果報告会(3/10)

私が今年度担当した熊本地区の熊本県人吉市立人吉西小学校、昨年度まで3年間担当した千葉地区の船橋市立三山東小学校の実践の様子がYOMIURI ONRAINに紹介されている。2つの学校とも定期的に学校に講師として入っていたが、何より両校とも、もともとの授業研究がしっかりとしている。新しいICT環境にしても、着実な授業研究がベースにあって活用効果があるのは当然のことだ。記事はこちら

また、今週火曜日(3月10日)には、平成20年度文部科学省委託、デジタルテレビ等を活用した先端的教育・学習に関する調査研究事業「使うテレビで広がる授業 成果報告会」が東京で行われる。申し込みはこちら

2009年03月27日

情報化教育促進議員連盟(3/10)

3月第2週は、怒濤のごとくの1週間だった。
中でも、火曜日は、重要な会議のはしごとなった。
14:00からは、自民党本部で情報化教育促進議員連盟への学校の情報化に関する会合に学校における教育の情報化の提言をすることに。
現状や事例をおりまぜながら、予算措置が地方交付勢では進まないことや、ICTサポーターの設置(すべて教員にかぶってしまうのでは進まない)の推進を主張した。また、清水理事長をトップにNIMEが進めているTRAINについても、紹介。終了後も、森山眞弓会長はじめ、質問や激励をいただいた。生涯学習政策局の萬谷室長に大変お世話になった。自分の役割はなんとか果たしたか。

パース1日目(3/26)

今回は、小学校国語科Viewingの現状調査で5つの学校と2人のWAでのキーパーソン(JanとJulieを入れると4人だな)へのインタビューが目的。短時間で多くのスケジュールが組まれており、残念ながら、ゆっくりする時間はない。

朝の7時半に到着し、チェックインもままならないホテルに荷物だけ置き、午前から1校目の訪問。1校目は、Perth Modern Schoolだ。ここの学校は、2回目の訪問になるが、WA(西オーストラリア州)におけるメディアリテラシー教育の指導的な立場にたつRod Quin先生が現場に復帰して、授業をされるというので、JanとJulieがアレンジしてくれた。この学校は、公立学校でありながら、トップの3%に入る学校で、WAでは公立でありながら唯一試験で入る学校のようだ。成績優秀な子どもには飛び級の制度もある。
授業は、9年生の国語科ViewingとWritingの統合的な授業。主人公のキャラクター分析を行う。1時間の中で、3段階になっていた。Step1では、ある映画の主人公の写真からその人物の特徴を自由に出す。ここでQuin先生は、生徒が写真のどの部分からどのような情報を引き出したか、黒板(というか白板)に書き出させる。Step2では、Charles Dickensの「Uriah Heep」の中の情緒的な一節を抜き出し、朗読。今度は文章から主人公の特徴を発言させる。ここまでを通して、どのようなカテゴリーに着目したかを整理する。Quin先生は、主に6つにまとめられるとしていた。6つとは、「Surroundings(背景・設定)」「Clothing and appearance(服装・見栄え)」「Facial expression(表情)」「Posture(出で立ち)」「Actions(動き)」「Speech-manner and matter(しゃべり方)」のことだ。Step3は、この6つのキーワードを意識しながら、生徒独自の話を創作していく。短時間で見事に物語を作り出していく生徒の能力の高さに驚いた。Janによると、Quin先生は、Viewingだけを押し進めるのではなく、他の領域(日本でいう国語三領域)に徐々におりまぜていくアプローチをとっているという。このことにより、多くの教師への抵抗感を軽減するということだ。そういう意味(国語科におけるViewing領域に抵抗を感じること)では、日本もWAも変わらないのかもしれない。

2校目は、St Hilda's Anglican School for Girls Junior Schoolだ。WAでもゆびおりの私立校で最近小学部だけ移転をして校舎が新しくなったようだ。お会いしたのは、Robin McKean先生で日本でいう図書館司書のような存在だが、Depty Head Curriculumという肩書きをもつ。リソースマネージメントを主な仕事とされており、特に、教員の国語科のViewing領域の教材提供や授業アドバイスを行っているようだ。絵本とそれに関連するサイト上のデジタルコンテンツを組み合わせた活用法を提唱されている。基本はコンテンツを途中まで提示した後に、本を読ませ、そこから児童個々の興味にしたがって読書をすすめたり、映像のさらなる視聴をサポートしている。高学年になると、もっと読んでいる作家の作品に迫ったり、映像制作にもいくようだ。また、7年生のある授業では、映像効果やスクリプト、衣装など、制作における役割分担をすすめている。分担をしながら1つの作品を作っていくやり方は、今回メンバーとして同行している前田先生@熊本に通ずるように感じた。このように、Robin先生は児童が興味をもつようななげかけ方を日々研究されている希有なカリキュラムコーディネータだ。残念ながら他校にはまだこのようなリソースマネージメントをやれる先生はなかなか存在しないという。

夜は同行メンバーとビュッフェスタイルのレストランで夕食。しかし、初日から強行スケジュールのため、早々に解散。ホテルに戻るとそのまま爆睡。
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2009年03月31日

独立行政法人メディア教育開発センターの廃止(3/31)

参議院において、「独立行政法人に係る改革を推進するための文部科学省関係法律の整備等に関する法律案」が成立したので、本日をもって独立行政法人メディア教育開発センターの廃止が決まった。わずか2年間の在籍で終了するとは(着任のときに)思ってもみなかったが、明日から新たな気持ちでがんばろうと思う。2年間さまざまな人に支えられてきた。あらためてお礼を言いたい。

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