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2004年08月 アーカイブ

2004年08月06日

第八話:この2週間

ずっと週に一度は発信してきた「ひとりごと」だが、とうとうここに来て力尽きてしまった。毎年恒例の「死の(?)ロード」に出ているからだ。この数年、いわゆる夏季休業中は土日もなくとにかく走り続ける。準備・本番を繰り返す自転車操業状態に。今回は主な足どりを書くことにする。

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7/24(土):D-project和歌山大会。ノリノリの会でD-proらしい(写真:左上)。山中さんと豊田さんががんばった。内留5人と学生全員のバックアップが効いた。ありがとう。

教科書会議2つ、企画開発会議2つを経て、7/28(水):社会科教育センター全国大会。水越先生@関西大学司会のパネル登壇と高学年発表での助言。ほぼぶっつけ。

7/29(木)、30(金):IMETS。動画制作のワークショップでは、田邊さん、江守さん、飯田さん、池田さんの登場。わずか2時間でやらなくてはならなかったが、進め方も素材もかなり完成版に近づいてきている。わずか1ヶ月で驚くべきバージョンアップ(写真:右下)。別の部屋で辻さんが発表。ポイントをしぼったいい発表だった。

7/31まで:3ヶ月内留の山本さん@氷見、谷井さん@富山が修了。2人とも学校、研究会と本当に精力的に参加した。これから学生を連れて実践を見せてもらうのが楽しみ。

7/31(土)、8/1(日):2005年の教室を考える会in鹿児島(写真:右上)。100人以上集める。懇親会でもほとんど人が減らない。驚異的だ。実行委員のがんばりが実を結んだ。

8/2〔月)栃木県情報教育研究大会講演。250人。会場の反応がよく助けてもらった。栃木の研究会中核メンバーは熱い。講演会終了後、なんと昼に宴会。楽しかった。

8/3(火):石川県野々市町研修講師。30分時間をオーバーしてしまった。こんなに時間オーバーははじめて。次回同様の時間で行うときには、1つ目の課題をカットして、他の2つの課題に対しもっとていねいに解説する必要がある。小林と田口がサポートに来てくれた。私が何も言わなくても、何を準備し、どういうサポートをするべきかわかっている。

8/4(水):松下教育研究財団成果報告会コーディネート。分科会とワークショップ。ワークショップは成果報告会ではじめての試み。でも盛り上がったのでまずは成功。ワークショップに参加していた遠山理事長(前・文部科学大臣。写真:左下)からも「とても良かったから来年もやって〜!」と激励(?)される。

8/5(木):NHKデジタル創造講座講師。中村さん@三重県教育委員会と。今回の課題(プレゼン場面の授業作り)は前回よりもシンプルで良かった。中村さんは参加者をのせるのがうまい。

この日はD-proのワークショップが2ヶ所同時に行われていた。講師として、水谷さん@三重暁小、ちのちゃん、山本さん@京都新林小、山田さん@和歌山大谷小にお願いする。両ヵ所とも盛況に終わったようだ。講師メンバーはD-proきっての一線級だ。

8/6まで:今週で2週間内留の中井さん@名古屋が修了。短時間だったが、たくさんの先生方とかかわってくれた。地元研究会でのこれからの展開にエールを送りたい。

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企業との共同開発にかかわる打ち合わせとか、原稿の取材、大学内外の各種会議は抜いているので、上記のイベント以外にも行間は朝から夜まで何かは埋まっている。

そんな中、まもなく唯一の夏休みに入る。メールのレスポンスも悪くなる予定。その後は後半も走り続ける。




2004年08月15日

第九話:ファインダーからのぞく事実

今年の短い夏休みは屋久島にした。縄文杉までぜひ行きたかったのと、カヌーをしたかったのと、大好物のアップルマンゴー&パッションフルーツをたくさん食べたかったからだ。

カメラでたくさんの縄文杉や息子を撮った。動画でも静止画でも撮った(下記参照)。



しかし、撮りまくりながら「あ、またやってしまった。。」と思った。

せっかく縄文杉がそこにあり、すばらしい森の中にいるのに、ファインダーごしにしかその場にいない自分に気がついたのだ。

撮ることにいっしょうけんめいになると、目の前にあるモノやヒトを体全体で五感で感じることがおろそかになる。つまり、「見ているのに見えていない」状態になる。

こういうことはこれまでも何度かあった。ホエールウォッチングをしているとき、実践研究仲間がポスターセッションしているとき、息子の運動会のとき、決定的瞬間はいつもファインダーごしだった。



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学習場面で子どもたちが見学や取材に行ったときはどうだろう?せっかくの体験のほとんどすべてを体で感じないで、撮影に終始する(させられる)ことはないだろうか?持たされた機器の扱いにふりまわされ気をとられて、何がその場で起こっているのか、結局はわかっていない、充分に感じていないということはないだろうか?

もちろん、取材活動のときにビデオカメラやデジカメ等のIT機器を使うな、と言っているのではない。子どもたちの「わかる」や「知りたい」をサポートする強力なグッズであることは疑いない。



しかし、それを最初から最後まで「使わせるのが見学や取材ではあたりまえ」という場合が特にIT活用バリバリ教師では陥りやすいのも事実だ。対象のモノ・コト、ヒトに触れることが目的なのか、IT機器を使いまくるのが目的なのかがわからなくなっている場合も少なくない。

状況によって子ども一人ひとりによってケースバイケースであるはずだ。今はどういう場面なのか、この子にとってどうなのか、この機器の特性は何なのか、子どもたちにとって慣れているのか、見通しとさじ加減を考慮する必要が教師にはある。

最終的には、子どもたちが自分でIT活用(「活用しない」という判断も含めて)の場を選択できる力をつけることが重要なのだから。




2004年08月21日

第十話:先端情報技術の近未来

とうとう今日(21日)で45歳。

自分ではまったくその自覚がない。でも明け方まで原稿を書いていると、ちゃんと体は教えてくれる。40前まではそんなことなかったのに。いやだなぁ。。



私が担当している大学の授業の中で、コーディネートをしている全学部共通の教養の授業がある。「先端情報技術の近未来」という授業だ。もともとは吉田先生(金沢学院大学)や黒上先生(関西大学)が金沢大学にいらしたころからの開講科目だ。

毎回、「先端情報技術の近未来」という授業名にふさわしいその道の第一線で活躍されている方を講師として招いている。毎年少しずつ新しい講師をお願いし、現在に至っている。(講師は、今や私が話を聴きたい方を招いていると言っても過言ではない)

内容は先端医療から液晶技術、デジタル放送、デジタルアート、ネットカウンセリング、ユニバーサルデザイン、天文、デスクトップパブリッシングなどなど、多方面に及んでいる。

毎年予定受講者数の2倍〜3倍の希望者があり、教室規模の関係で抽選せざるを得ない人気科目だ。1年生への開講科目なのだが、大学院生や現職教員にぜひ聴いてほしい科目なのだ。内容だけでなく、講師の方の生き様が感じられ、本当に魅せられる。NHKのプロジェクトXの授業版のようだ。

興味おありの方はメールを。授業は10月4日(月)からだ。



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H16先端情報技術の近未来:主な講師(※敬称略)



○医療における情報技術 

  大石勝昭(金沢医科大学)

○新聞と情報技術

  吉岡淳也(株日本教育新聞社)

○デジタルアートの世界

  中村理恵子、安斎利洋(アーティスト)

○電子コミュニケーションと社会の変革

  鳥山朋二(NTTサービスインテグレーション基盤研究所)

○教育の情報化

  加藤隆弘(金沢大学教育学部)

○ネットカウンセリングの可能性

  松井 功(株ビューテックラボ)

○液晶技術の進化と可能性 

  船田文明(株アルテデック)

○デジタル放送が拓く新しい学び

  箕輪 貴(NHKエデュケーショナル)

○光ディスク技術の進化と可能性 

  横川文彦(株パイオニア)

○情報技術が支える暮らし

  関根千佳(株ユーディット)

○天文科学と情報技術 

  高野誠鮮(羽咋市役所農林水産課)

○デスクトップパブリッシングの進化と可能性

  北川久一郎(株アドビシステムズ)

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