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2009年08月 アーカイブ

2009年08月06日

国語とメディアを追究する夏季セミナー2009(8/2)

8月2日(日)に、東京の内田洋行新川ショールームの2フロアを使い、国語とメディアを追究する夏季セミナー2009が行われた。当日のキャンセルを考えての定員設定だったが、募集を締め切る盛況で当日も熱気に包まれた。
テーマは、新学習指導要領における言語活動の充実とメディア。まず、NHK解説委員で、小学校国語4年説明文教材「アップとルーズで伝える」の筆者、中谷日出氏の講演(演題「映像メディアと言葉~アップとルーズで伝える~」)。これは大好評だった。私自身は、特に中谷さんが示すあのNHマップが今後の自分の仕事で大変参考になった。あれはすごい。
ワークショップも、
A)映像と言葉で情報をつくる新聞制作のツボ

B)模擬授業:デジタル教材を活用した小学校古典

C)PISA型読解力を高める
が選択できるようになっており、どのワークショップも大変好評だった。
最後に、藤森先生(信州大学)をコーディネータに迎え「教科横断的な言語活動の充実とメディア」というタイトルでパネルディスカッションを行う。中橋君のまとめは実に明瞭簡潔で、参加者は整理できたのでは?西田さん、鈴井さん、石川さんの実践はさすが。国語の堪能な教師の他教科での言語活動のとらえがよくわかった。
光村のスタッフは今回もよく裏方で動いてくれた。資料もばっちり。会場を提供くださった内田洋行、機器をセッティングしてくださったパイオニア、エプソンにも感謝。
中谷さんも、藤森先生も、最後のスタッフ打ち上げまでおつきあいいただいた。
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2009年08月09日

ADE Camp 2009夏(8/8、9)

ADE(Apple Distinguished Educators)Campが初台のアップル本社で行われる。私は、都合で9日のみスーパーバイザーとして参加。2日間受講することで、ADEの認定が受けられる。USからDavid Larson氏を講師に招き、特に、Appleが提唱する21世型スキルの概念と具体的な実践について2日間みっちり学ぶ。そのままでは日本の教育になじみにくい内容も正直あるが、参加メンバー(受講者)は、とても意識が高いので、せっかくのすばらしいものをどのようにしていけば応用可能かという観点で受講していた。
私からは、21世紀型スキルの特徴として、
・社会への影響を授業デザインに盛り込む
 (答が1つではない課題についてディスカッションする)
・オリジナリティを重視する
 (「事実」と「意見」を明確に区別させる)
・評価を次に活かす
 (「結果」だけではなく「経過」に着目する)
について、解説する。
これらについては、何も21世紀型スキルといわなくても、おさえている教師はとっくにおさえていることではある。しかし、活用型学習が新学習指導要領の1つのキーワードになっていることを考えれば、今回のCampのような視点で物事を考えることも、特に情報担当リーダーや研究リーダーには必要だと感じた。

終了後、David先生、清水さん、阪上さんと打ち上げ。

2009年08月11日

EMA「ケータイ・インターネットの歩き方2」ショートビデオ集制作会議(8/10)

EMA(モバイルコンテンツ審査・運用監視機構)は、モバイルコンテンツの健全な発展と、青少年の発達段階に応じた主体性を保ちつつまわりの大人(主に教師と保護者)違法や有害情報から保護司、モラルを身につけるべく発足した第三者機関だ。
私はこのEMAの監事を勤めるとともに、啓発・教育部会の部会長をおおせつかっている。これまでケータイマニュフェストや小学校高学年(一部中学生)向きの学校や販売店で使えるショートビデオ集(1分程度のもの)を制作・公開している。
ただ、内容的にも入門編のみのため、今後、中高生向きにさらに踏み込んだ内容のビデオ集を制作の予定。今回もVol.2の制作会議。副部会長の2人(鎌田さん@魔法のiランド、村井さん@金沢星稜大学)とEMA事務局の吉岡さん、清水さんと打ち合わせ。秋頃公開予定。また、公開セミナーも冬ごろ行う予定。
昨年の8月28日から3月31日までで706081ページビューにのぼっているということで、今後さらにがんばっていきたい。

会議終了後、すぐに鹿児島へ。

メディア教育セミナー2009(8/11)

今年も鹿児島県マルチメディア研究会、かごしま県民大学中央センター共催のメディア教育セミナー2009が行われる。私はこのセミナーに講師として毎年招いていただいている。かぞえるとすでに6年目だ。園屋先生@鹿児島大学はじめ、永正さん、湯ノ口さん、廣原さん、有村さん、辻さん、高峰さんなど、いつものメンバーにもお会いできた。鹿マ研メンバーの熱意にいつも頭が下がる。
午前は、地元鹿児島の実践者のポスター発表とともに、企業のブース発表があった。実践者、企業ブースが混在しているこのレイアウトはとても良いなぁと思った。その後、影戸さん@日本福祉大学の講演。テーマは「伝える力、聞く力、効果的なプレゼンテーション」。ビジュアルを駆使し、聴衆を引き込む内容と手法はさすが。
午後は初の試みであるが、「メディア表現力を高めよう」というテーマで、ワークショップを行う。益永さんを中心に、鹿児島のD-proメンバーが中心にコーディネート。熊本D-proメンバーもサポートスタッフとして駆けつけてくれる。ありがたい。
参加者もここにきて急増し、スタッフは大変だったと思うが、実技をともなう研修は満足してもらったのではないかと思う。初Macの方も多かったと思うが、どのグループも熱心に制作活動を行っていた。スタッフの上手な個別サポートもあって、思いのほか早めにしかもクォリティの高い作品が仕上がっていた。

ぜひ今後も、九州の情報教育の発信地としての鹿児島でいてほしいと思った。

2009年08月13日

eスクール2009協議会(8/12)

10月末から11月はじめにかけて、さいたまで行われるeスクール2009の模擬授業の内容についての会議が文部科学省で行われた。企業と実践者などがタイアップして、ICT活用の模擬授業をオープン教室で行う。今回は各企業の担当者が集合。私は、内容について1つ1つの模擬授業にアドバイスを行う。ICT活用のよさが参加者に伝わるようにそれぞれもちかえって再考してもらえると幸いだ。

2009年08月18日

工学会ワカモノの会(9/20)

毎年、工学会の懇親会後に、若手(自称も含む)の研究者等を中心にこの会が催されている。
代表の渡辺さんにはハワイの学会で遭遇。私は今年も広報係として名を連ねている。
人的ネットワーク構築には、とても良い機会だと思う。ぜひ参加されてはいかが?

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今年もやってきた!
Learning of Tomorrow 2009

日時:
 9月20日(日曜日) 学会懇親会後
 20:30-22:30

場所:
 東京大学情報学環・福武ホール
 ラーニングスタジオ

申し込み締め切り:8月20日(木)
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今年もこの季節がやってまいりました!!
例年100名以上の自称ワカモノがお集まり頂き、
大盛況の例のヤツを今年も企画しました!!

「Learning of Tomorrowな自称ワカモノの大宴会2009」

知り合いも増えれば,学会もますます楽しくなる
ものです. より楽しい,実りある学会にしまし
ょう!!遠慮なくドシドシご参加ください!!

なお,このメールを皆さんのお近くの興味・関
心のある方に ご転送いただければ幸いです.

皆様にお会いできるのを楽しみにしております.
どうかよろしくお願い致します.

本企画についてのお問い合わせは,
wakamono2009_at_nh.cradle.titech.ac.jpまで
お願い致します.
_at_を@に変換してください

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●日時 :9月20日(日)20:30〜22:30(2時間制)

●予算 :有職者3,000円 学生2,500円
(有職者の定義は,"所得税を納めているもの"です)

●料理:軽食(飲み放題)

●会場 :東京大学 情報学環・福武ホール ラーニングスタジオ
http://fukutake.iii.u-tokyo.ac.jp/access.html

●申し込み方法:
下記ページからお願いいたします
http://labs.m-mode.net/wakamono/

●参加資格
自称ワカモノ!であればOKです.
教育工学会がはじめてでお友達がいない、と
いう方も,ご参加下さいませ.きっと知り合い
がぐんと増えますよー.

なお、ワカモノの大宴会は有志のボランティアに
よって運営されています。不手際などあるかと思い
ますが、ご理解いただければ幸いです。

●情報発信中!!
Mixi Learning of Tomorrow コミュニティー
http://mixi.jp/view_community.pl?id=2668705

(以下、敬称略/順不同)
幹事団代表
渡辺雄貴(東工大・東大・青学)

運営
○御園真史(東京大)
 重田勝介(東京大)
 林一雅(東京大)
 高木正則(創価大)
 今井亜湖(岐阜大),
 中原淳(東京大)
 村上正行(京都外大)
 望月俊男(専修大)
 北澤武(首都大)
 山田政寛(金沢大)
 高尾美沙子(青学)
 中澤明子(大阪大)
 奥林泰一郎(大阪大)

会計・総務・当日受付
○荒優(東工大)
 歌代崇史(東工大)
 金和瑩(東工大)

会場・誘導
○館野泰一(東京大)
 脇本健弘(東京大)
 佐藤雄大(東工大)
 上野山莉沙(東工大)

広報
 堀田龍也(玉川大)
 中川一史(放送大)
 山本雅之(ジャストシステム)
 森田裕介(早稲田大)
 岩崎千晶(京都外大)
 藤原康宏(岩手県立大)
 山口悦司(宮崎大)
 根本淳子(熊本大)
 大橋裕太郎(慶応大)
 舟生日出男(広島大)
 林敏浩(香川大)
 酒井俊典(山形大)
 谷塚光典(信州大)
 亀井美穂子(椙山女学園大)
 中澤明子(大阪大)
 奥林泰一郎(大阪大)
 尾澤重知(大分大)
 寺嶋浩介(長崎大)
 稲垣忠(東北学院大)
 光原弘幸(徳島大)
 松浦健二(徳島大)
 深見俊崇(平安女学院大)
 小尻智子(名古屋大)
 八重樫文(立命館大)
 杉本圭優(インテックシステム研究所)

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2009年08月20日

50

明日8月21日で、とうとう50歳を迎える。
考えてみると、10年前、40歳を前にしてまだ研究者にすらなっていなかった。ちょうど横浜市教育委員会で夏期研修の佳境で、準備や司会・講師で走り回っていた。それから10年。研究者に転身したばかりか、その後3つの組織を渡り歩くとは思ってもいなかった。しかし、とてもめまぐるしく充実した時間だったと思う。やりがいのあるプロジェクトや研究にも関わることができた。すごい人にもたくさん出会った。自分のやりたいことをやれてきた10年間だったと思う。それもこれもたくさんの方々との出会いと支えがあってこそ、だ。一番の財産だと思う。
これから10年。60になったときに、どうふりかえっているかな?

2009年08月27日

日野市立平山小学校校内研究(8/26)

平山小学校は今年度、来年度とパナソニック教育財団の特別研究指定校(テーマ1:確かな学力の育成に向けたICTの活用)の助成を受けている。私は、財団からの依頼を受けて、指導担当として、2年間関わることになる。その第1回目の校内研究会があった。自己紹介を受けた後、ICT活用の肝について、ゼミ形式で講演。平山小は1年目、2年目の若い教員が多いが、話の途中に「〜について、どうお考えですか?」となげかけた場面で、必ず誰かが手をあげ発言する。内容も的を得ているが、それ以上に、その積極的な姿勢がすばらしいと思った。五十嵐校長以下、授業力を向上させるため、全校一丸となって取り組んでいるその空気を十分に感じることができた。これから2年間、関わるのがとても楽しみになった。

2009年08月28日

ICOME20091日目(8/27)

今日から、ICOME(Internation Conference for Media in Education)という学会のため、ソウルに来ている。あいにくの小雨だったが、羽田からわずか2時間で金浦空港へ。昼過ぎにはホテルにチェックインできたので、締め切りぎりぎりの論文をしあげに4時半までねばる。それでもできていなかったが、学会にも参加しなくてはならないので、タクシーでソウル大学へ。ところが、学会会場の「Hoam Faculty House」がどこにあるのか、わからずに、大学構内をさまよい歩く。さまようと言っても金沢大学よりもはるかに広い敷地で途方にくれていたが、学生はみな親切で、おかげでたどりついた。水越先生の顔を見たときにはほっとした。少しだけ発表を聞いた後に、オープニングレセプション。ここで中橋君と電子黒板調査について少しだけ打ち合わせができる。村野井先生(茨城大学)とも別件の打ち合わせができる。終了後、来年度に向けての韓国メンバーとの打ち合わせに参加。親しくなれて良い機会をいただいた。帰りにはLee先生にホテルまで車で送っていただく。

写真は、宿泊しているホテルの部屋からの眺め(左)。一人部屋なのに、ベッドに枕が7個も!どうやって寝れと言うの??(右)。
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2009年08月29日

ソウル2日目(8/28)

朝から久保田先生との学会打ち合わせ。やるべきことは明確なのでがんばるのみだ。今日は、水越先生、中橋君、前田さん、清水さん、村井さんなどが発表。さすがに手慣れたものだ。
さて、今日は、いよいよラウンドテーブルで福田、布川、西崎、川原の4名の金沢大学の学生が発表。なんとなく私がドキドキ。ラウンドテーブルは、アジアを中心に学生が文字通り、テーブルを囲んで自分の興味・関心、研究について語り、意見交換する場。教授陣が鋭いつっこみや助言をするなど、学会として、未来の研究者を育てようという空気もあり、学生にとってはまたとない機会。これに出ない(出さない)手はない。今回はなかば強制的に金沢大学の実践支援センターの学生4名がエントリーとあいなった。英語がしゃべれるしゃべれないということ以前に、こういう場数をふむことは貴重な体験だと思う。
しかし、はじまってみると、4人ともよくがんばった。会場からもたくさんのすばらしい助言をもらっていた。なんと布川さんはラウンドテーブルのアワードを受賞。やった!!
ディナーレセプションの後、韓国運営スタッフと、打ち上げ。今日も英語づけ(泣)。金沢大学の学生は長崎大学の学生とコラボ。
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松戸市立馬橋小学校校内研(8/25)

昨年度から本格的に関わっている松戸市立馬橋小学校の校内研があった。今回は、11月の公開授業研究会に向けて、指導案検討。各学年から10分の授業提案の後、私と野崎指導主事から質問や助言をし、改善点を明らかにすることが目的。
「伝え、やりとりする力の育成」について、これまで積み上げてきたものをどのように授業で具現化するのかが課題。私からは、内容と方法の関係について、各学年からの提案をもとに指摘。しかし、この構想の時期に今回のような機会をもつことはとても重要だと思う。どのように各学年で改善をかけてくるか、楽しみにしつつ、ぎりぎりまで助言を続けたい。

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